Old Lamp の話 その6 別所なLamp - ハリケーンランプ
古いランプ
ハリケーンランタン
Hurricane lantern
少し調べてみたので、もう一度ハリケーンランプについて書こうかと思う
こんなランプ
FEUERHAND(フュアーハンド) の276というランプ
オイルを燃やすランプは、3000年前には植物から採った油を燃やすランプがあったとされ、燃える水の記載は日本書紀にもあるそうなので、油類を燃やす灯りにはかなり古い歴史がある
それから数千年あまり経って、ハリケーンランプの始祖は発明されたのだろう
最初のハリケーンランプはホットブラストタイプと呼ばれるランプでこんな形だったらしい
Dietz #10 モナーク
初期のランプは明るさでは後のコールドブラストに負けるようだが、燃費が良いなど良い所もあるので今でも少数生産されているのだろう
1860年代に発明されたが欠点もあり、40年あまり経って1900年代初頭には今のコールドブラストの形に落ち着いたようだ
よく見る こんな形
デイツ(DIETZ) #78
1世紀以上、120年は前の話
このコールドブラストのハリケーンランプは、大ヒットであったのだろう
多くのコピーモデルがある
WINGED WHEEL
1920年代の頃
世界は戦争の真っ只中へ向かい、軍需品としてもランプが活躍していた頃
今も、新品がオンラインショップで売られています
5代目の別所由加さんが後を継いで一人で作っているそうです
そのため、今は5年待ちとか....
早く予約が再開されるといいですね
昔は、日本にもハリケーンランプを製造する会社は何社かあった様です
ここに別所のWINGED WHEELをはじめ多くのランプが紹介されています assurance-car.com
WINGED WHEELは、 生活の電化と共にいくつものメーカーが廃業し、今の日本で唯一生き残っているハリケーンLampのメーカーと言うことです
手作りでブリキを型取りし曲げて製作するには手間がかかり、もはや日本では採算が合わずに作られないLamp
効率も悪く、煤も出て不便でなランプ
だけど、こんなランプのゆらゆら揺らぐ炎の灯が、1/fリズムを刻んで癒されるのです
世界の工場と言われる中国では今もまだまだ作られています
DIETZの#78
米国のデイツも今は中国製
キャプテンスタッグ(CAPTAIN STAG) の オイルランタン (中)
中国製で安価なランプ
もっと安価な中華ランプもある様です
2000円しないものをピックしてみました
YOGOGOケロシン(灯油) ランタン
イスイ YISHUI ランタン 中
SM SunniMix ハリケーンランタン
FLAMEER 灯油ランプ
話の種に1台買ってもいいかなと思える値段
製品自体の出来は甘いモノが多いらしく、評価は様々です
入れたオイルがうっすら滲んだり漏れたりする様ですが、そもそも別所のランプでさえ昔は滲みや漏れがあったらしいので歩留まりを考慮し試験をきちっとしていなければこんなものなのでしょう
試験で不合格になりはじかれる数が多ければ多いほどコスト高になるはずなので
今の、現代の別所ランプはその辺りをきちっとテストしているらしいです
5代目別所由加さん頑張ってますね
たかだかブリキを曲げただけのランプですが、この炎に感動するも、出来の悪さに辟易するも自由です
今は価格が高騰してますが、高々数百円から数千円前後のランプ
あまり目くじら立てずに楽しむのが肝要かと
鹿番長からこんなのが出てました
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もう一つご紹介、oldな見た目の可愛いLEDランプ
電池で動くので便利ですね:)
便利なのですが、点灯する光がキレイなので炎っぽくは無いですね
これを炎のようにゆらぐようにする話はまた今度