Old Cameraの話 フィルムを使うカメラのすすめ その3 マニュアルなカメラ TOP5
今やカメラといえば、デジタルなカメラばかりです
便利なものはいいですね
でも、ちょっと不便なアナログな道具も味があっていいのです
今回はフィルムを使う古いカメラのおすすめと使い方を書こうと思います
フィルムカメラ おすすめ Top 5
独断でTop 5を発表します
はじめに、フィルムカメラを選ぶ時に、どのくらい古いカメラをターゲットにするのか
それとも、便利な新しいフィルムカメラを使うのか?です
今は、スマホで手軽に写真撮影ができます
なんなら、4Kビデオも撮影できてしまいます
昔は、写真は写真機で、ビデオはビデオカメラでしか撮影できませんでした
今ではスマホ1台で済んでしまう
そんな便利な時代ですからフィルムカメラを使うなら、思いっきり不便な古いカメラをお勧めします
古いフィルムカメラを使うには、いくつかの儀式的な作業や使い方の理解が必要です
1.フィルムを入れる
2.フィルムを巻き上げシャッターがチャージされる
3.シャッターを押して撮影
その前に、露出を決めなければなりません
EEとかAEと呼ばれる機能が付いているカメラは自動で露出を調整してくれます
EEとは、electric eyeだそうです。AE、automatic exposure(自動露出)の方がわかりやすいですね
わりあい新しいEEカメラやAE搭載カメラは露出が自動で制御されますが、古いカメラでは自動露出が故障しているなどトラブルのポイントでもあります
それならば、自分で露出を決めてカメラをセットしてしまいましょう
自分で露出を決めて撮影する機械式のマニュアルカメラならば、ヴィンテージ感あふれるおしゃれな古いカメラも使いこなせます
露出計が故障していても、ものともしません
露出計不動の安価なカメラも選択肢に入ってしまいます
さらに、電池が不要というおまけがついてきます
古いカメラの電池を入手するのって難しい場合があるのです
そんなおすすめヴィンテージカメラ(お安め)Top5をご紹介
ものすごいコンパクトな135サイズフィルムを使用する機械式のマニュアルカメラです
昔々、使っていたのですが、今はもう手放してしまったので写真は楽天のショップさんから拝借しています
Rollei35は、いろいろなバリエーションが出ていたようですが、使いかたは変わっていないようです
私が使用していたのは初代の頃のRollei35で露出計も動いていましたが、今は、Rollei35用の電池の入手が難しいようですね
Rollei35の魅力はなんといってもそのコンパクトさと、こんな小さなカメラなのに、ぎゅっと詰まったメカニカルな機構です
レンズは沈胴式で撮影時は繰り出して使います
なので、撮影していない時はものすごくコンパクトなのです
使い方は、いろいろなブログににっていると思うので省略しますが、レンズを繰り出し、
フィルムを巻き上げ、シャッター速度と絞りを合わせ、ピントを合わせてシャッターを切ります
シャッター速度と絞りはこんなアプリで測ります
Rollei35はレンズもいろいろなバリエーションがありますが、私が使っていたRollei35はテッサーを積んでいたと思います
カミソリテッサーと呼ばれるようにキレのあるシャープな絵でした
コンパクトで自由度が高く、電池がなくても動くコンパーシャッターは小気味良く、レンズシャッターなので振動も少なくスパイカメラかのように静かに使えます
機械式の時計にも通じるようなメカメカした機構で動作する古き良き時代のカメラです
一度は使ってみてもらいたいと思います
4位 Canon F-1 キャノン F-1
言わずと知れたCanonさんの名機でNikonとならんで、日本のカメラが世界一と評価されるにいたる時代を作った1台だと思います
大昔、このカメラが現役の頃には買うことができず、憧れのカメラでした
今では、オークションなどでもそれなりの値段で入手できます
露出計まで完動するモノは、高価になるようですが、ある程度動作する個体は手頃な価格で入手できそうです
一時代を作った憧れのフラグシップカメラで写真を撮るのも良いものです
Canon F-1は一眼レフなので、レンズを交換できます
自分の好きなレンズで使用してみてはどうでしょう
Canon F-1の難点は、大きく重いってことですね
その分ずっしり重厚感があっていかにもフラグシップ機といった高級感がでています
プロカメラマンの機材としてさまざまな伝説もあるようです。調べてみてはどうでしょう
機械式のマニュアルカメラなので、撮影の手順は同じです
フィルムを入れて、フィルム巻き上げとシャッターチャージ、シャッター速度と絞りを露出計の値に合わせ、ピントを合わせてシャッターを切ります
一眼レフはファインダーの見たままにフィルムに写ります
Rollei35などはレンジファインダーカメラなので、ファインダーの見た目とフィルムに写る範囲が少しだけズレたりします
3位 Rollei コード などの2眼レフ
これは、ローライコード
2眼レフカメラです
こちらは、Mamiya マミヤ C3
これも2眼レフカメラです
Rollei 社の2眼レフにはお高い高級ラインもありますが、Rollei コードや他社の2眼レフにはお手軽に入手できる価格のカメラが多数あります
2眼レフの魅力は、なんといってもウエストレベルでの撮影スタイルかと思います
通常カメラを構えると立ち姿勢の目線の位置にカメラを構えます
2眼レフは、腰の位置にカメラを構えて、上からファインダーを覗くのです
カメラが腰のラインにあって上から覗くので、ピント合わせ用のルーペが装備されています
2眼の上のレンズがファインダーの画像用、下のレンズが撮影用です
シャッターは下のレンズについています
上のレンズを通った画像はミラーで反転されてファインダーに結像するのですが、暗めなのでなかなかにして撮影は大変です
機械式のマニュアルカメラなので撮影の儀式は同じです
一般的な2眼レフは、120サイズのフィルムを使用します
このフィルムは、35ミリ版と呼ばれる135サイズより大きく、幅は6cmあります
220サイズは120サイズの2倍長いフィルムでコマ数は沢山撮影できますが、古いカメラでは対応できていないカメラもあるので、120サイズを使用するのが無難です
2眼レフはスクエア、正方形の撮影になります
6cmx6cmのスクエアの写真は独特で、カメラを縦にしたり横にしたりする必要がありません
解像度で言うと35ミリフィルムの4倍は広いのでコマーシャル撮影のプロカメラマンがポスター用に大きく仕上げる時などに使用するフィルムサイスです
フィルムのサイズとともに、1枚の単価も高いので、じっくり考えて、どっしり落ち着いて撮影したくなるカメラです
こんな、古いフィルムカメラで街中を撮影するのもオシャレさんだと思います
いまは、そこそこ動きそうな個体が、わりと安価に入手できると思います
135サイズフィルムを使います
定評のあるズイコーレンズ
一眼レフとは思えないくらい小さく軽量なボディー
小気味良い機械式シャッター
交換可能なフォーカシングスクリーン
どれをとっても、一時代を築いた名機と言って良いと思います
OM-1はファインダーのプリズム腐食が宿命的にあり、ファインダーが見えづらいものが多いのですが、プリズム交換をしてくれるサービスもあるので交換済みの個体を見つけると良いですね
比較的手頃な価格で取引されています
程度のいいズイコーレンズは少し高めです
このカメラもクラシックカメラの常、電池問題があります
補聴器用の空気電池が利用できるのですが、機械式マニュアルカメラなのでカメラの露出計さえ利用しなければ電池は不要です
アプリの露出計を併用しましょう
小型の一眼レフカメラで小気味良いスナップ撮影にどうでしょう
1位 Leicaなどのレンジファインダーカメラ バルナックライカタイプ
Leica ライカと呼ばれるカメラ屋さんが作ったレンジファインダーカメラにバルナックライカというカメラがあります
このカメラは、世界中にコピーしたカメラがあり、近代のカメラの元祖と言って良いカメラです
初期のお高いバルナックライカも素晴らしいのでしょうが、軽く買える値段ではありません
バルナックライカもお手頃なものはありそうですが、このカメラには世界中でコピーが作られライカコピーと言われたカメラがあります
有名なのはロシアンコピーのフェドやゾルキー、日本ではキヤノンやニッカなど、数知れないコピーがあります
バルナックライカの歴史は戦争の歴史でもあるようで、その辺りはこちらの記事が面白いので読んでみてはどうでしょう
バルナックライカタイプのカメラは基本的にはライカLマウントを採用し、取り付けに互換があります
ただし、合法、違法スレスレいろいろ事情があるようで、互換性を誰も保証はしてくれません
ですが、基本的には互換で使えます
Lマウントのレンズも多種多様、面白いレンズ、素晴らしいレンズ、変わり者レンズ、すごい高価なレンズからすごい安価なレンズまでいろいろあり、どんなレンズがどんな絵を見せてくれるのかも楽しめます
バルナックライカは、スナップショットカメラとして秀逸です
コンパクトで部品数も少ないので軽く、軽快に撮影できます
本家、LeicaやそのほかのライカLコピーも合わせて幅広く楽しめるカメラです
標準のレンズは50mm(5cm)です
バルナックライカ系のカメラはレンズ交換式なので、いろいろなレンズが使用できます
カメラ内に跳ね上げ式のミラーもないので、レンズの後ろが飛び出している面白レンズも使うことができます
ただし、レンジファインダーカメラのファインダー像は標準レンズの50mmに合わせています
アダプターなどで対応できるカメラもありますが、すでに100年位前のカメラなのでファイダーのオプション部品があったとしてもなかなか入手できません
また、希少なものは高価です
なのでフレーミングは大体で撮るのがおすすめです
標準のレンズは50mm(5cm)ですが、少し広角のレンズをつけて目測で大体の距離感で撮影するのも楽しいです
アプリの露出計をつかって、距離感も大体で撮影するとほぼ写ルンです感覚で撮影できます
バルナックライカタイプのカメラを使うときには、レンズキャップが必要です
外で持ち運んでいるときに太陽の直射日光が焦点を結ぶとシャッター幕が燃えて穴が開きます
今時のカメラはシャッターが金属だったり、ミラーがシャッターの前に存在してシャッターに直接当たらない構造だったりするのですがバルナックライカの時代はそうはいきません
意外と見落としがちなポイントなのでご注意を
フィルムのビンテージカメラでどんな絵が取れているのか、ドキドキしながら楽しむのがどうでしょう
こんな本のご紹介
ライカの本 |
このような古いカメラは、露出の測光機能が故障している、そもそも付いていないカメラも多くあります
こんな時には、スマホのアプリで代用するのも良いでしょう
露出計